いい最終回だったね。
誰よりも残念なのは本人だろうに、
ありがとう、っていう声の、清々しく、あったかいこと。
歴史に残る番組であり、それにふさわしい最終回だったよ。
歴史があるだけ、重みがあった。
「またいつか絶対、こうしてラジオで繋がるぞ!またなー!!!」
と最後に叫んだ声を聞いて、西川くんならきっと戻ってくると思った。“あの言い方は何か決まっているはず”、とかではないけれど、西川くんは今までだっていろんなことをゆっくりでも実現させてきてるんだ。いつか必ず戻ってくる日が来るよ。
*
西川くんの活動に空気のように常に隣にいたこの番組、
でも、道は自分だけのものではなくて。
この人からこのオールナイトを取ってしまったらどうなるんだろう。
そして、支え支えられ、のくだり、に
なんで終わらなきゃいけないんだろうと改めて思った。
*
社屋からちょっと離れたビルに寄りかかり、携帯ラジオのイヤフォンを耳に、明るい都会の夜空を見上げたり、体育座りしてうずくまったり。周りに人はいても、部屋で聴いているのと同じように、対・ラジオだった。
近くには肩を寄せて番組を聞いている男の子2人。西川くんのちょっとした言葉に反応して笑っていた。いつもこうやって笑っていたんだろうな。
逆側には1人しゃがんで放送を聞いている男の子。高校生くらいかな。1人だったけど、最後は鼻をすすって泣いていた。
あー…、こういうリスナーに支えられていたんだ。リアルな姿を目の当たりにして、暖かく思うと同時にすごく切なくなった。
*
初っ端のHEART OF SWORDの曲紹介で早々に涙声になった西川くんにこっちも泣かされ、その後は落ち着いて聞けていたけれど、ムカイさんの手紙や最後の西川さんの手紙、LIGHT MY FIRE、、、もう涙が溢れてくる。
最後、西川くんの言葉と観覧者の拍手に被るようにルーシーはムーンフェイスが流れ、終わっちゃう、終わっちゃう、、、とトドメを刺された。ハガキ職人の方達かはわからないけれど、外でルーシーはムーンフェイスを一緒に歌う人たちもいた。
混線するようないつもの音と西川くんの笑い声、そして、一瞬の間。
…終わったんだ。
…と思ったら、最後の雄叫び。
…うん、絶対戻ってきてよ!!!
そして3時の時報。
終わった…。
と思ったら、アンコーさんから西川くんの番組に向けてのメッセージ。そしてTwinkle Million Rendezvous 。曲の後もCMは入らずコメントがあり、番組が終わった途端に訪れる虚無感が和らいだ気がした。ありがとう、アンコーさん。
*
ニッポン放送前には沢山の人。
スタッフが、(裏の駐車場の方ではなく)玄関前の道路を隔てた向こうの歩道に行ってくださいというようなことを言っている。その指定のされ方に、ん?と思いながら、移動。「西川さんはまだ打ち上げ中なのですぐには出てきませんが、ここから出てきますので」と言われる。…そんなことしてくれるんだ。
放送中からおまわりさんが自転車で巡回していたりパトカーが通ったりしていたけれど、黙認してくれていたのかな。かろうじて特におとがめなしのよう。
4時をまわった頃、受付前にズラッと出てきたスタッフに見送られながら、ライトやカメラと共に西川くんが外に。拡声器で音が割れて聴き取れなかったけれど、目測4桁いたのではと思えるほど集まったリスナーに向かって一言挨拶。車に乗り込んでからも、サンルーフから上半身乗り出して、手を振って去っていった。
西川くんが去った後、残されたリスナーとスタッフ。
思い思いにヨッピーや石川さんへ声を掛ける。石川さんに声をかけている人は沢山いたけれど、聞こえているのか聞こえていないのか、全然振り向かない。けれど最後の最後、前に出てきてくれて、深いお辞儀と、( ̄_ ̄)ゞ→( ̄_ ̄)ノこんな感じの敬礼のような仕草を2度ほど繰り返し、去っていきました。
みんなからのありがとうの声、そして、西川貴教のオールナイトを支えていたスタッフの方々、ニッポン放送社屋に向けての鳴り止まない拍手。場を仕切ってくれているスタッフの「みなさん、ありがとうございました」という言葉が遮るまで、誰もやめようとしなかった。
前に出過ぎないようにと黄色と黒のロープは出てきたものの、「ありがとうございました」と、リスナーとして最後まで大事に扱ってくれた気がして嬉しかった。いえ、今まで本当にありがとうございました。
*
西川さんの西川さんならではの魅力が弾けていたこの番組と、パーソナリティである西川さんの“パーソナリティ”は貴重な財産だと思います。オールナイトニッポンの歴史に深い痕跡を残した事を、リスナーとして誇りに思います。
…けれど、痕跡を残して去るのにはまだ早い。いつかまた「西川貴教のオールナイトニッポン」で再び会える日が来ることを願っています。
西川さん、石川さん、スタッフのみなさん、お疲れさまでした。
そして、たくさんたくさん、ありがとうございました。
またラジオの前で会いましょう!