アルバム発売前にアルバム収録曲をかけるメリットってなんだろう。
曲をかけることが購入を促すことになるなら、アルバム発売後でも売上には関係ない気がするし。
買おうか迷っている層への購買意欲操作として曲をかけるより、このアルバムを待っていた“ファン”に、
2年半ぶりのゼロからのワクワクを発売日に感じさせてあげるべきだよなぁと思ったり。
ラジオで一曲ずつ聴いちゃったら、アルバムの楽しみがちょっと減るような気がして。
んー・・・、あんまり関係ないのかな。
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夜は定時であがってマイラバのライブ@SHIBUYA AXへ。
みぞれ混じりの雨の中。すごい寒い。
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客層は、多分私と同じくらいの年代が多そうだったかなぁ。20代半ば過ぎくらい?。
男女比は半々くらい。みんなパッと見そんなに熱そうでもなく。
私は“今までこれだけ好きでCD聴いてたんだから一度くらい生で聴いてみるべー”と
すごく気軽に来たので、開演ギリギリに入って適当な場所に身を置く。
よく見えないけど聴ければいいやっていうこの一歩引いた状態は何となく贅沢な余裕。
西川ライブでもこんな余裕があればいいんだけど、そうはいかず(笑)。
で、ファンの人に申し訳ないくらいの「ちょっと寄った」程度の気持ちで行ったから、
生のAKKOや小林武史氏を見てもあまり感動とかしないだろうなぁと思ってた。
けど、こういうのってほんと無条件なんだね。
初めの曲のイントロから歌に入ってすぐ、頭皮に鳥肌、目から涙。
ミスチルの時もそうだったなぁ。
これじゃ間違いなくマッキーのライブに行っても同じ状態になるだろうな。
んー。
西川くんのライブに慣れすぎてしまってる。
こんな無条件で涙出てくるなんて、LOVELOVEの初恋の時だけ。(←余計)
ライブ自体はなんか本当にアットホームでね。
キャリアはあるのに初ツアーの初々しさ。
MCも、空気がこっちと近い。
これって初々しいが故なのかなぁ。
ステージ上は4人だけで、AKKOも動き回るでもなく、とてもこじんまりした手作りな雰囲気。
でも、バックに映し出される映像やライティングの綺麗さなどはちゃんとプロとしてのショーの雰囲気。
西川くんもMCで内輪受けのくだらない事言ったりするけど、
AKKOと比べるとそれもプロのMCに感じる。
西川くんのライブの方が一体感はあるのに、すごいショーでもある。
一体感っていう言葉はあんまり好きじゃないながら手っ取り早いので使いますが、
気持ちがこっちと近い「一体感」と、演じる側と観客側が区別されたイメージの「ショー」っていう
相反するような状態が同居している西川くんのライブは、やっぱりプロだと思う。
・・・のは思い入れが違うからだろうか。。。
ここでのプロっていうのは、仕事というニュアンスではなく、誇らしげなニュアンス。
AKKOの歌は、思いのほか下手ではなく、あの独特さを保ったまま心地よく。
小林武史氏のピアノにもうっとり。
全国回ろうとは思わないけど、近くであったらまた行こうかなと思った。
・・・・・。
ん、これか、ツアーの意味って。
いや、“近くに来たから行く”って、結構受動的だね。
“ちょっとくらい遠くても行ってやる”の方が、アーティスト側も嬉しいよねぇ。
んでも、ちょっとくらいどころじゃなく遠い人もいるんだから、これでいいのか。
たまたま行ってハマる事もあるだろうし。
自己完結。失礼。
最後に小林氏が「いろいろあるだろうけど、みんなも頑張ってね」みたいな事をフツーのテンションで言ってたのがツボ。
何百万枚ものCDを売ったユニットとは思えない素人っぽさ(笑)。
すごくよかったけど、30歳ではなく20代前半だったAKKOで聴きたかったな、ってのも多少あり。
ものすごいヒットを飛ばした曲がこのライブハウスで歌われているのがなんとなくもったいないような。
20代でライブをやっていなかったのが悔やまれるなーと。